 ニュース&トピックス
ニュース&トピックスフェア情報
2025年10月31日掲載

芸術の秋に相応しい展示会が11月に開催されます。

皆さんは「エミールガレ」という名前をお聞きになったことがありますか?エミール・ガレ(1846-1904)はフランス、ナンシー(ロレーヌ地方)出身のガラス工芸・家具・陶器の作家で、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアール・ヌーヴォー運動を代表する人物です。植物・昆虫など自然をモチーフにしたデザイン、そして日本文化(ジャポニスム)の影響を受けた意匠が特徴です。
*アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)とは、19世紀末から20世紀初頭(およそ1890年〜1910年ごろ)にかけてヨーロッパを中心に広まった自然の曲線美を取り入れた、優雅で装飾的な芸術運動または様式のこと*

現代ガレとは、ガレの作風・技法を受け継いだ、特にルーマニアにおいて制作されているガラス工芸作品のことを総称して言います。
ガレの工房は1904年の彼の没後まもなく閉鎖されましたが、その後彼の弟子ら約200人あまりがルーマニアに移り、ルーマニア王室の庇護のもとガレ工房で培われた技術・意匠を継承してきました。 ガレの作品の代表的なモチーフである蝶・トンボ・植物(葡萄・桜など)など自然界のモチーフや日本の山水画風・ジャポニスムの影響を受けた意匠をこらしたガラスの工芸作品。光を透かしたガラスの色彩・陰影の豊かさで今もなお多くの愛好家たちに支持されています。

細部の表現:光を通したときの色の変化や、ガラス削り(グラヴェール)などの技法の妙を観察すると、ガレ→現代ガレの流れが感じられます。
自然モチーフと和の感性:特に植物・昆虫といったモチーフに加え、和風の影響も見られるため、「和洋折衷」の味わいがあり、西洋のものでありながら日本家屋にもしっくりと馴染みます。
コレクター的価値:オリジナルのガレ作品は非常に高価・希少ですが、現代ガレ(ルーマニア製の継承作品)は比較的入手しやすい場合もあり、工芸好き・ガラス好きには魅力があります。
イベント当日はルーマニア大使館の協賛を受け、素晴らしい現代ガレの作品が多数展示されます。ルーマニアの文化芸術に触れることのできる貴重な機会をお見逃しなく!
「じっくりと作品を見てみたい」「現代ガレについての詳しい説明を聞きたい」アートとしての価値もある現代ガレの魅力をより知っていただくために、イベント前日に特別内覧会を開催することとなりました。
当日はじっくりと作品をご覧いただけるよう「ご予約制」となっております。事前にご希望の来店日時を当店スタッフまでお知らせください。
